三ケ本先生が住職をされている徳行寺で茶道体験をしました。風炉薄茶点前でおもてなしをしていただきました。鵬雲斎大宗匠の筆のお軸は千利休の像の画賛でした。千利休は茶の湯を大成させた茶人です。千利休は天下人の織田信長や豊臣秀吉の茶頭として仕えていました。【茶は服のよきように点て、炭は湯の沸くように置き、花は野にあるように、さて、夏は涼しく冬は暖かに刻限は早めに、降らずとも雨の用意、相客に心せよ。】の利休七則が有名です。掛け軸には【今日親聞獅子吼他時定作鳳凰兒】(こんにちしたしくししくをきく たじさだんでほうおうじとならん)と書かれていました。〚いつの日にか、弟子たちが鳳凰のように大成することを期待している〛という意味です。この掛け軸を掛けてくださったのは、ゆうゆうの子どもたちが師匠のもとでしっかりお稽古して、羽ばたいていくことを期待していますよという願いを込めてくださったのだと思います。今年はお茶体験をさせていただき、自分で点てたお茶を服することができました。質問コーナーでは、「どうして、ガラスのお水が入っている器(水指)に、緑の葉っぱの蓋がしてあるのですか?」との質問に亭主である奥様が「涼しく感じられるように工夫した配慮に気づいてくれたことが嬉しいです。葉っぱの上には雫が一粒載っていたのよ。気づきましたか?」と笑顔で話をしてくださいました。亭主と客の心が通う茶会に参加できて、関係者の皆様に感謝申し上げます。